先輩社員の新たな一面を発見!?高校生の新卒採用で老舗クレーン会社に新しい風が吹いた話。

こんにちは、株式会社建機サービスです!

弊社はクレーン車や重機のメンテナンス、中古車の販売・購入サポートを行う事業のほかに、クレーン会社の採用の悩みを解決する『新卒採用支援サービス』の事業を行なっております。

『新卒採用支援サービス』とは、企業の代わりに高校を訪問し、学生にクレーン業界の魅力を伝え、採用から就職後のフォローまでを弊社が一貫して行うサービスです。

そのサービスを通してこの春一人の学生さんが、神奈川県に拠点を置くクレーン会社の黒川重機株式会社へ無事に入社しました!

この記事では、入社後の彼に会いに黒川重機さんを訪れたときの様子を報告していきます。

ぜひ最後までお読みください。

▽動画で見たい方はこちら!▽

祝!新卒採用支援サービスで、一人の学生がクレーン会社へ入社しました!

インタビュアー
新卒採用支援サービスの事業について、久しぶりにお話しを伺いたいのですが、最近の出来事では何かありましたか?
尾形
青森県から来た学生がこの4月に、黒川重機株式会社 川崎営業所へ無事に入社いたしました!

インタビュアー
春休みに、入社に向けてのオリエンテーションを実施したと言っていましたよね。そのときの生徒さんですか!?
尾形
はい。
高校3年生の1月〜3月の時期は、授業もなく長い休みに入ってやることがないという学生が多いので、その時期を利用して2月からオリエンテーションを週に1回、計5回ほど実施をしました。
そのオリエンテーションのときの生徒さんです!
インタビュアー
ついに入社したのですね!おめでとうございます!
新たな地での新生活、いろいろと準備をするのも大変だったのではないでしょうか?
尾形
入社前に黒川重機の社長と私で、生徒さんを受け入れる準備についてなどの話もしました。 会社の寮にどのような備品があったらいいかを確認していると、社長が「冷蔵庫を買ってやるよ!」とか、「ベッドを買ってやるよ!」と言って、3月の間に一通りの準備を進められたので、生徒さんはスムーズに新生活をスタートすることができたと思います。
インタビュアー
それは安心して新しい環境へ飛び込んでいけますね。

人生の先輩として、自身の経験から伝えるオリエンテーション

インタビュアー
5回に渡って実施されたオリエンテーションでは、どのようなことをお話ししたのですか?
尾形
僕の経験に基づいて、社会人としての心掛けや、会社の仕組み、どのようにしたら人から信頼を得られるのかなど、そのような話をさせてもらいました。

尾形
まずは、クレーンチャーター業の仕事をすることは、社会的にどのような意義があるのかということ。

それを知らないとただ給料をもらっているだけになってしまって、周りの友達に比べたら給料が高いか安いか、それでしか仕事の価値を判断できなくなってしまうんですよ。実際に僕がそうでしたので…。

なので、クレーンの仕事をすることによってこういう風に社会が良くなっていくんだよとか、この仕事を通してどういうことを学ぶことができるよとか、クレーン業界ではこんな人と出会えるんだよ、というようなことを話しました。

インタビュアー
お金以外で仕事の価値を知ることはとても大事だと思います。
尾形
2つ目は、世代を超えて歳の離れた人とコミュニケーションを取るということは高校生活の中では経験がなかったと思うので、仕事をする上で先輩にこういう質問をしてみると良いよとか、どのような心構えで現場へ入っていくとスムーズに仕事ができるか、などの話しをしました。

3つ目は、仕事というのはただクレーンを運転して事務所に帰ってきたらおしまいではないよということを伝えるために、経理とは何か、総務は何をしているのか、会社の仕組みについての説明をしました。

インタビュアー
会社というものはそれぞれの担当者が自分の持ち場で動いて回っているということ、信頼関係を構築することで会社が成り立っているということ、そういったことを学ぶことも社会人として必要なことですよね。

入社後の会社訪問。「来年も高卒の子をぜひ採用したい!」と前向きな反応をくれた

インタビュアー
黒川重機さんは今回実際に高校生の新卒を受け入れてみて、どのような反応がありましたか?
また、入社前にオリエンテーションを実施した効果など何かありましたか?
尾形
企業側は、“高校卒業生って本当にやる気があるのか?”や、“率先力になるのか?”と初めのころは疑心暗鬼で、高校新卒者を一から育てるのはとても大変そうだと不安が大きかったと思います。

ですが、4月に生徒さんが入社してからその10日目くらいに黒川重機さんを訪問したら、28歳の方が実のお兄さんかのように教育係をしてくれていて、その方が「高校生良いですよ!来年も高卒の子を採用しましょうよ!」と言ってくれたのです。

なぜ良いと思ったのか詳しく聞いてみると、「何にも染まっていないから教えたことを素直にやってくれるし、ひとつひとつの仕事に対して真面目に取り組んでくれる」と言っていました。

教える相手が素直に仕事と向き合ってくれることは、先輩たちにとっては“自分達もしっかりしなきゃ”、“先輩らしいところを見せなきゃ”と気を引き締め直すきっかけにもなったみたいですし、“もっと前向きに人を育てていこう!”と良い方向へ先輩たちの意識が向いているなと感じましたね。

インタビュアー
先輩社員さんに意識の変化が見られたのはすごいことですね!尾形さん、革命を起こしましたね!
何よりも、高卒の方を採用するメリットを実感してもらえたことは、とても大きいのではないでしょうか。
尾形
そうですね。
僕がオリエンテーションで話すことや資料などは、企業の方と毎回共有をしているのですが、経理ご担当の方も「オリエンテーションでここまでやってくれるのならば、来年の春に向けてもぜひ採用をしましょうよ!」と言ってくれましたし、そうして社長を後押ししてくれたので支持していただけているのではないかなと感じています。
また、生徒さんの母校の先生にも、今回はこのような話しをしましたと都度報告をしていたので、「ここまでやってくれて安心できました」というお言葉をかけていただけて、大変よろこびを感じましたよ。
インタビュアー
素晴らしい!尾形さんがこの事業に対して、どれだけの労力と時間をかけて真剣に向き合ってきたかの結果ですね!

若い世代が定着する会社作りには3〜5年はかかる。まずは第一歩を踏み出すこと

インタビュアー
今回、尾形さんが採用支援として企業と関わりを持ち、新卒を採用する上で埋めていかないといけない今後の課題などは何か見えましたか?
尾形
まず僕がこの採用支援の事業を始めたきっかけは、多くの企業はクレーンの運転資格をすでに持った経験のある人に来てほしいと思っているのがほとんどで、しかし企業側が理想とするような経験者の応募はなかなか来ないということを理解した上で、新卒採用に目を向けました。

いかに社会で学びながら働ける環境を提供できるかというところに企業側がシフトしていかないと、人は入って来ない時代でありますし、人が来ないとぼやいているだけでは何も始まらないと言って、この事業が生まれました。
さらに言うと、若い人が定着しない会社というのはやはり会社の将来性がなくなると、僕は思っています。

だとすれば、今回の黒川重機さんのように寮を整備したり、壁紙をキレイなものに貼り替えたりした方がもっとよろこんで入社して来てくれるのではないか、こんな家電製品があれば生活に満足でき気持ちよく働いてくれるのではないか、と考えていくことが重要なのではないかと思います。

そういう風に社長の意識がどんどん変わっていくと、学生さんは自分を受け入れてくれているなという安心感が生まれますし、その社長の意識が会社にいる社員さん全体へも広がっていければ、定期的に若い人材を受け入れることができる会社になっていきます。

若い人が働きやすい会社作りには3〜5年の年月は必要になるかと思いますが、黒川重機さんは今回その第一歩を踏み出せたのではないかと思います。

インタビュアー
まずは社長の意識を変え、次に社員さんたちの協力を得て、会社全体で会社作りに動いていくことが重要なのがわかりました。
尾形
あとは、その生徒さんいわく今の若い世代は、就職先をInstagramなどのSNSで検索するらしいんですよ。黒川重機さんのことはInstagramで自社のことを投稿していたので、ちゃんと実在している会社なんだと認知したらしいのです。
なので、SNSで自社はこういうことをやっていますよと発信し続けないと、若い人からは検索もされないし、実在している会社だと認めてもらえない、そういう時代になってきているなと感じました。
インタビュアー
SNSで発信をしていく重要性は大きいですよね。
尾形
はい、今回はそれをよく実感しました。
SNSに投稿したコンテンツがどんどん溜まっていくので、いずれ転職を考えた若い方が「そういえば前にSNSで見たあの会社は、今人を募集しているかな〜?」と、いつかのチャンスに繋がります。
SNSで発信をしたくても普段の業務で忙しい会社さんは外注に頼んで代行してもらうやり方もありますし、一週間に一本の投稿でも、写真一枚でもいいんですよ。“今日の現場”とか、“場内から出発する重機”の画像とか、そういうのを発信し続けることが本当に重要な時代なのです。

インタビュアー
重機の写真や動画は、好きな人は本当に好きですからね〜(笑)。
貴重なお話しをありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。
時代の変化とともに、若い世代の方たちの価値観も変化していきます。

我々がその変化に敏感になり適応していかなければ、クレーン業界を存続させていくことも困難になるかと思います。
これからの日本を担っていく若い世代のために、働きやすい環境を一緒に作っていきましょう。
クレーン会社の採用は、ぜひ建機サービスにご相談ください!

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