建機サービスのクレーン売買の取り扱い実績を紹介!

クレーン車や重機のメンテナンス、中古車の販売・購入サポートを行う建機サービスです。

今回は、クレーン車の中古車販売について、建機サービス代表取締役の尾形に話を聞きました。

中古のクレーン車を「売って終わり」にはしたくないと、アフターフォローまで力をいれる尾形の熱い想いも語ってもらいました。クレーン車の取引を検討中の人は、ぜひ、最後まで読んでいってください。

年間で40~50台程度のクレーン車の販売実績

インタビュアー
クレーン車の売買実績について教えてください。
尾形
過去1年間でいえば、大なり小なりを合わせて、大体40~50台くらいは扱っています。

これはクレーン車を買い取ってから販売が完了するまでで、月に4~5台というペースですね。

そのうち半分近くは同業者間の取引です。例えば、建機サービスのお客様から「こういうクレーンを探してほしい」と相談をされたら、私が直接扱っている在庫の確認だけでなく、クレーン車の売買に携わる仲間にも声をかけて探してもらいます。

そうすれば、分母が一気に増えますから。逆に、仲間から声をかけてもらって、ウチで扱っているクレーン車を購入してもらうということもありますね。

インタビュアー
尾形さんの付き合いがあるクレーン会社は全国に何社くらいあるのですか?
尾形
ウチの場合は250社くらいとは繋がっていますね。クレーン車をメインで扱っている会社はクレーンの組合に所属していることが多く、そこには1000社以上は登録されています。

ただ、全ての会社が登録されているわけではなく、運送業がメインだけどクレーン車を扱うなど、クレーン業務が中心ではない個人のお客様との取引もウチは多いです。

インタビュアー
お客様とはどういうタイミングで出会うのですか?
尾形
現場で出会うことが多いですね。弊社はオイルクリーニングサービスをやっているので、お客様のもとに伺ってその作業をしていると、お客様の知り合いが集まって「何をやっているんだ?」と見に来るんですよ。

そして興味を持った方から「次はウチに来てくれないか?」と名刺を頂くのです。

そして、その先で作業をしていると、また別の方から名刺を差し出される。そうやって自然に増えていっています。

オイルクリーニングサービスの受注と一緒に、クレーン車の売買の相談を受けたりもするのです。

オイル(作業油)とは、人間にとっての血液である

インタビュアー
先ほどオイルクリーニングの話になりましたが、現場の人は興味を持たれるのですね。
尾形
そうですね。機械にとってオイルというのは、人間にとっての血液だと私は思っています。筋肉だけでは人の身体は動かなくて、血液を通して全身にエネルギーが行き届くことで、身体が自由に動く。

その血液が老化していたら、やはり身体には悪影響。それと同じで、オイルが劣化してしまうと、機械の動作が悪くなったり、故障の原因になったりもします。

インタビュアー
オイルを切り替えるタイミングはあるのですか?
尾形
稼働状況にもよりますが、だいたい10年くらいが目安です。会社によっては4年くらいでオイル交換をする場合もあります。

外見は綺麗であっても、オイルは劣化しているものが多く、人間が健康診断をするように、オイルに関しても定期的なチェックが必要なのです。

インタビュアー
なぜ、10年はもつオイルを、会社によっては4年で入れ替えるのでしょうか?
尾形
ひとつは排ガス規制ですね。国は排気ガスに含まれる、大気汚染や健康被害をもたらす物質の上限というのを決めています。この基準はだんだん厳しくなっています。

つまり、公共事業などの管理が厳しい現場としては、黒煙をモクモクと出しているような車には、あまり来てほしくないわけですよ。

公共事業の場合はとくにこの傾向が強いですね。できればクリーンな車に来てほしい。そういう希望があるため、公共事業を中心にやっている会社は早めに手を打っているのです。

インタビュアー
確かに、環境に対する配慮は年々強くなっていますからね。
尾形
車の購入には、ある程度のスパンというのが存在するんですよ。まず、最初に訪れるのは6年目のタイミング。だいたい6年くらいでローンの返済が終わります。

会社の経費対策として車を購入する人も多いので、このタイミングで売買を検討する人が出てきます。さらに、次は10年くらいたつとオイルにも限界が出てくるので、ケアをするか、手放すかを検討するわけです。

車には持ち主の人格や性格が宿る

インタビュアー
クレーン車の売買に関してポイントになる部分は?
尾形
クレーン車のみならず、中古車の売買はタイミングが重要。

中古の場合、欲しい人と売りたい人をマッチング出来て、初めて売買が成立します。運の強いお客様は、車を探し始めたタイミングで欲しい車が売りに出されるのですぐに決まるというケースを何度も見てきました。なので、タイミングが合うかどうかは欠かせませんね。

インタビュアー
具体的にはどのような感じで売買が成立するのですか?
尾形
過去の事例を少しお話すると、福島県にいるお客様が、岐阜県の業者からクレーン車を買いたいという話が出てきました。

そうなると、私はお客様に同行して岐阜まで現物を見にいくのです。すると、お互いに仕事に対する熱い想いを持っていた方たちだったので、私をそっちのけで意気投合するわけですよ。

そうやってお客様同士で盛り上がってくれるのは、私としては大歓迎。最終的には「あの人なら信頼できる。間違いないよ」となり、売買が成立しました。

これは県が違うからこそ、上手くいったケースです。実は、同じ県の会社の場合、ライバル関係であったり、商売敵であったりする可能性があるので、スムーズに話が進まないことが多いのです。

でも、県を跨いだ取引であれば関係ないので、むしろ気の合う友人になったりするんですよ。そうやって縁が広がっていく姿を見るのも、私としては楽しいです。

インタビュアー
クレーン車自体の性能も判断材料ですが、それを扱う人の人間性も大事ということですね。
尾形
私は、車には持ち主の人格や性格が乗り移ると思っているんですよ。スピリチュアルな感じに聞こえるかもしれませんが、長年、この仕事にかかわってきた経験則としてこれは言えます。

例えば、人間的に明るい人のクレーン車はなぜか明るい。他にも、持ち主の熱心さ、勤勉さ、考え方なども何らかの形でクレーン車に宿っているから面白いんですよ。

「売ったら終わり」という業者には気を付けて

尾形
お得意様のお話をします。その会社とは、先代の社長さんの頃から取引をさせて頂いていて、最初に会った頃は先方の息子さんが中学生くらいの時でした。

それから時を経て、中学生だった息子さんがついに現場デビュー。そのためにクレーン車を1台増やしたいので、仲介を依頼されたわけです。こっちは会社の歴史も知っているので、どうにかして応援をしたくなりますよね。

インタビュアー
尾形さんのように、お客様と長いお付き合いをするのはどうしたらいいのですか?
尾形
中古車を扱う業界のひとつの問題点は「売ったら終わり」というもの。私はそういう仕事はしないようにしています。

ウチにはメンテナンスやアフターフォローも充実させているので、売った後も長くお付き合いができます。しかし、そういうアフターフォローをしない業者も多いのが実態です。売った後のことも考えて提案をするので、車のデメリットなどもちゃんと説明をしています。

インタビュアー
良いことだけしか言わない仲介業者さんには、気を付けた方がいいかもしれないですね。

土建業の魅力をもっと多くの人に伝えたい

尾形
僕はもともと違う畑からこの世界に入ってきた人間なので、外から見える分、この業界の魅力がとても理解できます。
インタビュアー
ちなみに尾形さんは、以前はどんな仕事をしていたのですか?
尾形
前職はIT関係を中心とした、ただの営業マンでした。

「ただの」と言ったのは、当時はまだ数を売ることだけしか考えていなかったからです。でも、今は違います。売ることはビジネスなのでもちろん大事ですが、それ以上にお客様のことを考えて、最善の提案をするように心がけています。

インタビュアー
尾形さんと話をしていると、自分の仕事にプライドを持っているというのが十分に伝わってきます。
尾形
そうかもしれないですね。そもそもの話、私は日本が大好きなんですよ。

そして、土建業というのは日本のインフラを支える重要な仕事。この国を土台で支えているという想いがあるからこそ、楽しく仕事をさせてもらっています。

だからなのか、土建業の魅力をもっと伝えたいんですよね。それにインフラに関わるということは、公共事業なので永続的に仕事ができるという点でビジネスとしても狙い目ですからね。

インタビュアー
公共事業というのは国がお金を出している仕事。国が潰れない限りはとりっぱぐれることはないので、そういう意味では土建業は安定した職業ですよね。
尾形
そうなんです。この仕事の将来性をもっと伝えたいですね。

たまに転職などの相談を受けることがありますが、土建業はお勧めします。土建業には資格が欠かせない要素で、手に職をつけると再雇用も簡単。例えば、女性であっても若い頃に資格を取っていれば、出産で仕事から離れたとしても、子育てが終わればまたすぐに働くことができます。

私みたいに畑違いから土建業に来た人間だからこそ、いろんなことが伝えられる役割なのかなって思っていますね。私たちが日頃使っている道路なんかも、土建業の人たちが作ったもの。あまりに身近にありすぎて、逆に目に入りづらいというのは残念ですよね。

実例1 アフターフォローが一切ない業者から購入

尾形
これは以前、実際にうけた相談です。ある方から電話で相談を受けたのですが、その内容は「ある会社から中古車を買って修理が必要になったのですが、それ以降は何も連絡がない」というものでした。

その人に話を聞くと「初めて車を買ったのでどこの修理工場に出せばいいのか分からない」「一見さんだと相手にしてくれるのだろうか」「費用はどれくらいの見積もりで考えていればいいかも分からない」など、いろいろと悩まれていました。

話を聞いて調べてみたら、うちでも直すことはできるのですが、それなりに大変な作業になります。そのうえで、この部品が交換する必要があるので、金額はこれくらいになるのが相場ですというのを伝えました。金額が分かっていれば、相談しやすいじゃないですか。

もちろん、私たちのところで修理をすることもできますが、その相談者の今後のことを考えたら、地元の修理工場と関係を作っておいたほうが、緊急時にも対応しやすいと考えたんですね。そういうことを伝えたら、結局その方は近所の修理工場に依頼することに至ったんです。

インタビュアー
自分のところでも修理できるのに、他社を勧めるのですか。
尾形
選択肢を増やしてあげたいんですよ。

もちろん、ウチでも対応はできますが、お客さんの立場になったら他にも選択肢があったほうがいいじゃないですか。そのうえで、その時は近所の修理工場を選ばれたというだけなので。

実例2 購入後すぐに修理費で400万円の請求

尾形
私の所にクレーン車を買いたいと相談にきたお客様がいました。

私もいくつか提示をしたのですが、もっと安い商品があったからと、別の業者と契約をしました。すると後日、私のところに連絡があってその販売業者の文句を言うんです。

アフターフォローがしっかりしていないだけでなく、修理費が追加で400万円もかかった。そうなると知っていたら、最初から買わなかったと。「尾形くんがもっと本気で止めてくれたら良かったのに!」と笑い話にしてくれましたが……

インタビュアー
修理費400万円は大きいですね。確かに、中古車は修理などがありますからね。
尾形
もちろん私のところが全て正解というわけではないのですが、それでも事前に修理が必要なサインが出ていたのだったら、それを業者はちゃんと言うべきですね。

目先の利益に走ってしまっては、人間関係は築けませんからね。

中古車を新車と同じように買うと失敗しやすい

インタビュアー
最後に中古車を買う人に何かアドバイスはありますか?
尾形
すごく基本的なことですが、中古車は新車とは違うということですね。中古車は価格の安さが魅力ですが、機械自体はある程度は劣化しているということ。

どんなものも消耗していくので、それをなしにはできないんです。

新車と違って、中古車はメンテナンスと向き合わないといけません。それなのに、皆さん、新車を選ぶ感じで中古車を購入するので、あとでトラブルに発展します。

中古車の場合、購入してすぐに修理が必要ということもあるんです。そういうメリットとデメリットを加味したうえで買わないといけません。

これは最初の話にも少し戻りますが、私は車には持ち主の人間性や性格が宿ると思っています。だからこそ、長年使われることで中古車にも個性が出てくる。

それをしっかりと知ったうえで「ここが弱っている」とか、逆に「ここはまだまだ行ける」と、スペックとは関係のない個性まで把握をしようします。

それをちゃんと伝えたうえで、売った後も責任をもってお客様と向き合う。それが私にとって“理想の営業スタイル”なんですよ!

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