長年中古クレーン車、中古重機の査定をしてきた営業マンだからこそ知る「高価買取」のポイントとは!?
クレーン車や重機のメンテナンス、中古車の販売・購入サポートを行う建機サービスの代表、尾形です。
災害現場や公共工事の最前線にいる建設業の方々のおかげで、インフラを当たり前のように利用でき、人々の暮らしが支えられています。そんな建設業界で胸を張って働く人々を一人でも多く生み出すことが弊社サービスの存在意義と捉え、建設業に欠かせないクレーン車や重機の手入れ等について、日々熱く語っております。
今回は初めてとなる、中古クレーン車の売買についてのお話です!
もしも、ちょっとしたメンテナンスの工夫や、日頃の意識を変えるだけで、将来クレーンを売却して手放すときに、買取査定に数十万~数百万円の差が出る可能性があるとしたら…?
この業界で長年中古車査定をしている営業マンである私が、
中古クレーンの販売価格を5%~10%上げる為のポイントについてご紹介します!
クレーン車をお持ちの企業様、特に今後、売却の予定がある方は必見です。
中古車の購入を検討中の方もご一読ください。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント1】
車両の状態とその写真写りを意識すること
私も今まで色々な車を見させてもらいましたが、写真を撮る前に、もうちょっと掃除をしておいて欲しかったな、と思うことが多々あります。
実際の車を見ると、写真写り以上に汚れていることも。
もう少し綺麗にしていれば、もっとよく見えるし、もっと高く買ってもらえるかもしれないのにと思うのです。
最近では海外に販売するケースも多いのですが、海外のバイヤーからも、綺麗な写真を送ってくれと言われます。
特に海外の場合は、バイヤーが私から買って、それをユーザーに売ってという流れなので、まず写真でアピールできないといけないのです。
写真の枚数が少なかったり、写りが悪かったり、見た目が良くなかったり…となると、撮り直してくれと言われます。
それも、この写真は曇っているから、青空の時に撮ってくれなど、さらには動画も撮ってきてほしいと言われます。
海外の人も目が肥えていて、もちろん買う側はきれいな車を買いたいですから当然なのですが。
やはりビジュアルでのインパクトというのは大きいですね。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント2】
メンテナンス等の履歴を残しておくこと
もう一つ重要なのが、過去のメンテナンス履歴を残すことです。
3年前にタイヤ交換して、2年前にはこんなことして…というような記録がすぐ出れば、次に使う方の安心感に繋がりますし、今後の使い方やメンテナンス時期の目安にもなります。
せめて車検に出したときの整備工場からの請求書等があれば分かるのですが、これが大体出てこないことが多いのですよね。10社あればそのうち3~4社くらいの割合です。
それで、会社にはないからと言って、整備してくれた工場に、遡って再発行してくれと頼んでやっと出してもらえることもあります。でも、遡れないこともありますし、そうなると非常にもったいない。
こうした情報があるだけでも、この車はこれだけきちんと整備しているのだというアピールになり、購買意欲に差が出ます。
それがあるかないかだけで値段に差がつくのはもったいない。
メンテナンスを行う際は、必ずその請求書だけでも、とっておいていただければと思います。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント3】
海外売却事情と、そこから見るSNSの重要性
海外への売却は、今、こういう中古クレーン車を探しているから、良い車両があれば声をかけてほしいと言われるパターンが多いのです。
しかし、海外の場合は船に乗せて輸送します。その船が2ヶ月後に到着するなど、時間差があるのです。
そうなると、あまり早く港に入れても潮風で錆びてしまったり、保管料を取られてしまったりするので、ギリギリまで港に入れずに、船の1週間前に入れたりする段取りをします。
直前まで社内で稼働できるように配慮しています。
そして、海外の展示会で販売され、その国で使われることもあれば、またさらに別の国に出されたり、ということもあります。
日本のクレーン車には、「丁寧に乗られている」という印象があり、バイヤーもいい値段を付けてくれる傾向があります。日本から経由しただけであっても、また別の国に転売されるときには値段が変わったりするのです。
また、時折輸出したクレーン車が海外のTikTokで、日本の看板をつけたまま走っている、なんてこともあります。(笑)
日本のお客様もクレーン車が海外で人気なことを知っているので、どこの国でうちのクレーンを使っているみたいだね。と、動画を見つけては面白がっていただくこともあります。
そういうところを見ても、今、海外の人の方が中古クレーン車の情報を求めていると感じます。
ちょうど経営者の世代交代の時期というのもありますね。先代のお父さんがそろそろ引退するということで、20代~40代前半くらいの世代交代した経営者たちが、新しい販路を開拓しようと積極的に来ています。
20代、30代はSNSがデフォルトの世代。
ただでさえ海外への販売は写真が重要なことに加え、きれいな写真に見慣れたデジタルネイティブ世代が相手となると、ビジュアルインパクトは無くてはならない要素です。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント4】
仕入れたクレーン車を売る営業マンが知りたいこと
私自身が、お客様から中古クレーン車を仕入れて販売するわけですので、売り先へのセールスポイントは知っておきたいのです!
同じ車両でも、こちらにはこんなストーリーがあって、もう一方の車はよく分からない、となればやはりストーリーを語れる車の方が、安心感がありますよね。
私が自信を持って推薦できるのです。
少々高くても、こちらのクレーン車の方がこういった点のメンテナンスがされていて、以前のオーナーはこういった几帳面な人物で…と、語りたいですね。営業マンとしては。
そういうアピールポイントが知りたいんです。
クレーン車を販売しようと考えている方は、当然、少しでも高く買ってほしいですよね?
そこを、むやみに高く販売していては、バイヤーからの「私の信頼」にも関わりその後の取引に影響してしまいます。
自信を持って、「こういう理由があるから、この値段で販売したい!」と説明できれば、納得してくれることも多いです。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント5】
ひと工夫で値段や信用が変わる?私が実際にやっていること
私は独立してから、クレーン車の運転免許を取りました。
建設会社に勤めてきたわけではありませんし、免許が必須なわけではないのですが。
クレーン車の査定をし、販売するにあたり、写真を撮ってばら撒いておけば売れるだろう、というような考え方、姿勢がどうしても嫌でして…。
販売の相談があったクレーンは、可能な限りクレーン車を実際に自分で操縦してみて、ブームを伸ばして、時間が許せば走らせ、その動画を撮って購入希望者に送る、ということをしています。
もちろん中古ですから、壊れないとは言いきれませんが、「このクレーン車はスムーズに動いた」といったことを自ら体験して映像に残し、お話しすることで、お客様からも納得してもらえることが多いです。
私の感覚ですが、上記のような工夫だけで10%~15%くらい高値で取引してもらえます。
そこまでしっかり見てくれたんだという、安心感ですね!
例えば500万円でも50万円、1,000万円だと100万円の差になると考えると、大きい金額です。
やはり、全然管理していない車は本当にボロボロです。
でも、それも角度とかで写真写りを良くすることはできてしまいます。
しかし、私はそういうことはしたくありません。お客様のために高く売りたい気持ちはあっても!
そして、メンテナンスをしていない人でも、うちのクレーン車は調子良いからって持って来られて、でも実際は油漏れしている、といったことも実際にあるのです。
そのような場合は、年式相応の油漏れがありますというのは売り先に伝えます。
悪いものは悪いと言うことで、それなら見送るのか、それでもOKなのか、お客様に判断してもらうことで、信用ある取引ができると考えています。
中古クレーン車の「高価買取」【ポイント6】
中古車をこれから購入する人へ。古いクレーン車ほど保険が大切
不思議とオーナーが変わると、機械が不具合を起こすことがあります。
人それぞれ運転の仕方、操作の加減が異なるので、故障につながるのでしょう。
あとは、暖かい地域で使っていた機械をいきなり北海道など寒い地域で使い始めると、油漏れを起こしたり、何かが壊れたり。
中古車あるあるな話ではありますが、それでもやはり自分が査定した車には、責任を取りたい。そこで、弊社が販売したクレーン車は、販売後3ヶ月間は機械保険で不具合の修理をカバーしています。
機械保険は、劣化ではない不具合や故障に関して補償する保険です。
万が一オペさんのミスや不手際で壊してしまっても、3ヶ月間はその保険の範囲でカバーできます。
例えば、ジブを振り出すときに、新しい車で操作に慣れておらず、思い切り曲げてしまうだとか。ラジエーターに水を入れる時に容器の底にあった泥水を入れて詰まらせてしまった、ということもありました。
あとは、道路のぬかるみでエンジンをふかしすぎて、トルコンが壊れてしまった、ということもありましたね。
そう頻繁にあることではないですが、これらは全て保険でカバーできました。
でも、意外と皆さん、保険に入っていない方が多いのですよね。
中古で500万円くらいの車で、保険料が大体月々1万2~3千円。1千万円を超えると月々2万円くらいです。
でも、それで50万円~60万円の修理代がカバーできれば安いものです。
しかもその機械保険というのは等級ではなくて、今年使ったから利率が上がるのではなく、単年度ですので尚更、加入をおすすめします!
特に年数の経っている車両、7年~15年位経った車は、入っておいて損はないでしょう。
最後にお伝えしたいこと
私がなぜメンテナンス事業を始めた、いや、やらざるを得なかったかと言うと…
いくら売却直前にワックスで磨いても、それはあくまでも表面が綺麗になるだけでして…
本来、やはり普段からオイル交換や点検をし、洗車もするなど、車を大事に扱うことが大切なんです。
そうすれば、車の車幅や高さも分かりますし、知らない間に増えていた傷などにも気が付きます。
最後だけ何かして高く売ろうというのではなく、普段のメンテナンスをしっかりしていれば、大体車は綺麗に保たれるのです。
手放す時に、少しでも高い価値を伝えるには、メンテナンスの重要性を知ってもらうしかない。弊社のサービスはそのようにしてスタートしました。
クレーン車、一台一台が会社の資産なので。
そういう気持ちで、大切に扱いさえすれば、トラックのように50万キロ乗ったから20万円、30万円、という風にはならないのですよ、クレーン車は。
そして、メンテナンスの記録を残しておいてください。
次のお客様にもその記録を見ていただけます。安心してもらえます。
会社のそのような側面を、海外のバイヤーの人たちも見ています。
「このカラーは何県にあるどこの会社だよね」「あそこの会社ならもう見なくても大丈夫だから買うよ」と言って、良い値段をつけてくれることもあります。
それも数千万円の車両などを。海外の人が評価してくれているのです!
仕事道具であるクレーン車ですが、「資産」を使っているという意識を持っていただき、その相棒との仕事が巡り巡って、良いお給料なり、会社の待遇なりに還ってきます。
中古クレーン車を売りたい方も、買いたい方も、
そしてこの記事や動画を見て共感してくださった土建業の方々、ぜひお気軽にご連絡をいただけますと幸いです!
業界を共に盛り上げていきましょう!
メールでのお問い合わせ
こんにちは。 クレーンの作動油クリーニン […]
建機や重機の作動油クリーニング、エアーエ […]
こんにちは。 クレーンの作動油クリーニン […]
こんにちは、株式会社建機サービス 代表の […]