作動油クリーナーご購入の「PUMP MAN(ポンプマン)」社長インタビュー!大学教授が注目する「ドットコン」についても紹介!
今回は、先日建機サービスのオイルクリーナーをご購入いただいたPUMP MAN(ポンプマン)株式会社について紹介します。
ポンプマンは業界では有名な小澤総業を親会社に持つ、中古コンクリートポンプ車の販売、付随する様々なパーツや製品を販売している会社です。
最近ではコンクリートの常識を覆す、透水系コンクリート「Dotcon(ドットコン)」の開発に成功!大学教授にも注目・推薦されており、今後のコンクリート業界をリードする存在となっています。
多数のコンクリートポンプ車を扱うポンプマンの社長、小澤さんに、オイルクリーナーを導入いただいた理由や、注目のドットコンについて、詳しく伺いました!
建機サービスの作動油クリーニング https://kenki-service.com/cleaning/
コンクリートポンプ車は油圧装置が沢山!!作動油のことは気になっていた!
建機サービス代表 尾形:今回はオイルクリーナーのご購入、ありがとうございました。今、全国様々な重機を扱う企業様で作動油の濾過、クリーニングを採用いただき、私たちの作動油維持メンテナンスの研究が進んでいます!
ポンプマンでオイルクリーナーを導入いただいた理由について、ぜひお聞かせいただけますか?
小澤さん:コンクリートポンプ車は、建設現場で使われる機械の中でも圧倒的に油圧装置が多いです。
尾形さんが主に扱っているクレーン車と同じように、油圧ホースの数だけでも40本近くあり、関節が多いアーム状の輸送管(ブーム)が付いています。
他にもメインのモーターや車体を支えるためのアウトリガー、生コンの攪拌機など、コンクリートポンプ車は作動油ありきで動いているわけです。
作動油の内部に細かなゴミが回ってしまうと、装置のあちこちに悪影響を及ぼしますから、新油の時からオイルクリーナーを使ってメンテナンスしていれば、作動油内の不純物を取り除けて長く維持できるでしょう。
弊社グループは東京で一番コンクリートポンプ車を保有しているので、これは良いかも!と考えたんです。
コンクリートポンプ車の故障は突然起きてしまう
尾形:おっしゃる通りです。作動油のメンテナンスはとても大切ですが、新品に交換するイメージが強く、「濾過クリーニング」という発想には至らないようで…。作動油は意外に見落とされがちなのです…。
小澤さん:10年のうち1~2回の交換が多いのではないですか?
ポンプマンでは中古コンクリートポンプ車の買取と販売を行っていますが、ひどい時には20年ほど一切メンテナンスされていない車両も見かけます(苦笑)
コンクリートポンプ車は故障の前兆というものがほとんどありませんからね。
作動油が汚れたり劣化したからといって、動作の鈍さはあまり感じないかもしれません。
だから多くの方が、作動油を放置してしまっているのでしょう。
しかし、それが続くとコンクリートポンプ車は突然壊れます。
作動油内のゴミの目詰まりは多くのケースで故障の原因になっています。
人間で例えると血栓のようなものですから。
尾形:突然壊れてしまったら、現場は大変なことになりそうですね。
コンクリートは生モノですから。
小澤さん:そうです!生モノを扱っているんです。
故障も、対処できるものもあれば、最悪の場合、お客さまから損害賠償請求される可能性は十分にあります。
それに加えて痛いのは修理代です。
パーツの交換など修理代だけでもかなり高額になり、時間もかかります。
コンクリートポンプ業界の活性化!各地での技術指導も!
尾形:小澤さんはコンクリートポンプ車の操作指導もされているのですよね?
なぜそのような取り組みをされているのか、これは聞いてみたかったのです。
小澤さん:コンクリートポンプ車の販売事業では、全国で納車の立ち合い・講習をする機会があります。
その中で見えてきたのは、地方の圧送事業者さんとの技術レベルの違いです。
弊社がある東京は日本一の市場ですから、そこで仕事をしてきて、自然と効率の良い技術は身に付いています。
一方地方に行くと、競争もそこまで激しくありませんし、昔ながらの工法、やり方でも成立します。
例えば弊社ではコンクリートポンプ車の洗浄時にエアーで圧縮したりします。
使用後のコンクリートポンプ車には大量の生コンが残っていますから、それらを押し出すのですが、水とスポンジを使った洗浄方法は結構大変なんです。
大量の水が必要になり、さらに洗浄に使った水はその辺に流せませんから。きちんと破棄しなければならない。
水+スポンジの従来の洗浄は、決して効率の良い方法とは言えません。
コンクリートポンプ業界には「大変な仕事」というイメージが根強くあります。ただそれは技術向上によって変えられるものだと思います。
企業にとっても、働き手にとっても、メリットが大きい。その一助になれればと思って、ポンプマンでコンクリートポンプ車を購入いただいたお客さまへは、希望があれば北海道から沖縄まで操作指導に行っています。
尾形:業界全体のレベルを上げようと、尽力されているのですね。素晴らしい取り組みだと思います。
小澤さん:全国各地のお客様とお話する機会があったから気が付いただけです(笑)
最近はそうした技術が徐々に地方にも浸透しつつあるのを実感しています。人手不足といわれているこの業界にも、求人が集まるように変えていくんです!
ポンプマンが開発した!「ドットコン」は業界の常識を覆す大発明!?
尾形:コンクリート業界の技術革新といえば…
ポンプマンが開発した「ドットコン」はまさにそれですよね!世界初の技術で、大学教授も注目しているとか。
小澤さん:そうです!よくぞ聞いてくれました!
コンクリートの常識を覆す商品です!
大学の先生方も、「面白いね!」と評価くださって、色々とご協力いただいています。
尾形:「日の出町から世界を救う 世界初!透水系コンクリート 水害対策・地球温暖化対策」
「水害のない未来へ」
このキャッチコピーを見ただけで、ドットコンの凄さが伝わってきますね。
大学教授も注目する、水を通すコンクリート
ドットコンは雨に強く水害を抑制!
尾形:業界注目のドットコンについて、詳しくお聞きしたいです!
小澤さん:ドットコンはご覧のとおり、一面に穴の空いたコンクリートです。
専用のシートを敷いてコンクリートを打設し、この形を作り出しています。
ドットコンの特徴であるこの穴は、豪雨、水害など様々な問題を解決してくれるのです。
第一に、水溜まり。
通常のコンクリートであれば、雨が降ると水溜まりができますよね。
ドットコンは雨水が穴を通り地面に吸収される仕組みとなっていて、平らに施工した場所でも水溜まりができることはありません。
ドットコンのシートは1枚あたり約14L、車1台分ほどの広さでバスタブ1つ分の水を地面に吸収させられます。
台風など大雨の際に雨水が歩道・道路・下水へ流出するのを防ぎ、水害を抑制することもできます。
尾形:全く新しい発想ですね!
小澤さん:コンクリートは紀元前のローマ時代から使われている強靭な建材ですが、ここにきてさらに雨や水害にまで強い性質を持たせることに成功しました。
ドットコンは目地要らず!一面施工が可能
小澤さん:次に!
ドットコンは他にもさまざまな特性があります。
例えば、住宅の駐車場にはコンクリートが使われていますが、コンクリートの隙間に砂利や芝生が入れられているのを見たことはありませんか?
尾形:あります。お洒落ですよね。
小澤さん:確かにお洒落にする目的もあるのですが、コンクリートは温度変化によって熱収縮が起きるため、隙間を空けておく必要があるんです。
あの隙間のことを業界では「目地」というのですが、もしコンクリートに目地や溝を設けないまま一面に打設してしまうと、あっという間にひび割れが起きます。
コンクリート敷きの場所に隙間が空いているのは、熱収縮によるひび割れを防止するためなのです。
尾形:なるほど!つまりドットコンは穴が空いた形状ですから、目地や溝は必要ないのですね。
小澤さん:その通りです!
さらにドットコンの下は空洞で、熱がこもりにくい構造をしているため、熱収縮によるひび割れが起きにくくなっています。
実際に施工させていただいた駐車場でも、今のところひび割れは一切見受けられません。
目地や溝なしに一面施工ができるなんて、通常のコンクリート打設では考えられないことです。
ドットコンはメンテナンスがしやすい!
尾形:この穴の中に、落ち葉などが詰まることはないのでしょうか?
小澤さん:もちろん、何もしなければ目詰まりしてしまいますよ(笑)
しかし逆に、中に砂利や芝生などを詰めておけば、ドットコンの下にゴミが入り込むことはありません。
表面のゴミは業務用の掃除機でキレイに取り除くこともできます。
メンテナンスがしやすいのも、従来の透水性コンクリートとの大きな違いですね。
アレンジ自由自在!デザイン性も抜群
尾形:ドットコンの穴の中に白い石を入れたりすると、とても映えそうな気がします。
小澤さん:いいですね!
ドットコンは見た目のアレンジがしやすいのも特徴です。
例えば、ドットコンを最初に施工させていただいた駐車場には、今後芝を植えていく予定です。
1台分の駐車スペースが分かりやすいように、車のラインに沿って。
その中に、白砂利と合わせてモザイク模様のように所々芝を入れて…。
ドットコンは穴がまっすぐ入っているため、フェンスを建てる時は支柱用の穴としても使えますし。
色付きの砂利を敷いたり、植物を植えたりと、景観に応じてアレンジが可能です。
ご自宅の駐車場や小道など、デザインの幅が広がるのではないでしょうか。
とってもエコ!ドットコンは環境にも配慮!値段もエコ!
尾形:コンクリートの下に敷くドットコンのシートは、どんな素材で作られているのですか?
小澤さん:再生プラスチックを100%使用して作られています。
また打設する際、コンクリートが入り込まないように穴を塞ぐキャップは、洗って再利用しています。
尾形:水害対策しかり、ドットコンは環境にしっかり配慮しているのですね!
ドットコンにはたくさんのメリットがありますが…
その分、価格はお高いのではありませんか?
小澤さん:実はドットコンにかかるコストは、トータルで見ると従来品より安いのですよ。
ドットコンのシートはジョイントマットのようになっていて、打設前に接続して敷いていくだけ。
ひび割れ防止の目地やカッターを引くにはお金がかかりますが、ドットコンにはそれが必要ない。
さらにドットコンは独自の構造により、従来と比べコンクリート使用量を約20%抑えることができます。
昨今は世界情勢の関係で、セメントの材料となるロシア産石炭の値段は高騰しています。
それに伴いコンクリートの値段も高くなっているのですが、ドットコンなら打設に使うコンクリート量が少ないため、コストを抑えられるのです。
尾形:施工に時間がかかるなど、ネックになりそうなことはありますか?
小澤さん:特にないですね(笑)
施工も通常のコンクリートと変わらない日数でできますし。
それにドットコンは雨水を地中へ自然に浸透させるため、従来とは違い水勾配なしで施工が可能です。
実はドットコンを置いてある倉庫は逆勾配の土地に建っているのですが、ドットコンはそうした場所でも問題なく施工できるのです。
もしこの倉庫の前面に通常のコンクリートを打設するなら、U字溝を作ったり、別途いろいろな費用が重なってくるでしょう。
勾配を気にせず打設できるのも、ドットコンの大きな特徴です!
尾形:どんな場所でも平らに仕上げられるんですか!
小澤さん:そうです。
倉庫前を歩いてみても、その平坦さを感じていただけると思います。
ドットコンの穴には滑り止め効果があり、自動車などが走行時にスリップするのを防ぐ効果があります。
加えて、仕上げの際表面に刷毛を引き、細かな凹凸を作ることで、よりグリップ力を高めることも可能です。
現在、ドットコン専用の仕上げフィルターを制作中なのですが…
完成すれば誰しもが歩きやすい、スケートボードもできるような平面仕上げになる予定です。
ドットコン公式HP https://www.dotcon.com/
ドットコン製造にかける想い
尾形:最後に、小澤さんがドットコンを作ったきっかけを教えてください。
小澤さん:これも、そんなたいそうな理由はないのですが…(笑)
1番最初は、自宅にコンクリートを打設する際、地面を平らにしたかったからですね。
何にしてもそうですが、斜めの土地はどうしても使いづらいですから。
これが、自分で新しいコンクリート製品を作ろうと考えるに至る、最初の一歩ですかね。
そこからしばらく経って、透水性コンクリートが大流行しました。
その時に「もっと良い製品が作れそうだな」と考えました。
すぐに思い浮かんだのは水害。
住宅の駐車場など、現代はあらゆる場所にコンクリートが使われています。
従来のように透水性が低いコンクリートの場合、降った雨はすべて歩道・道路に流れていき、処理しきれなかった水は下水に流れ込みます。
「街の雨水の処理能力の低さが、水害に大きく影響しているのでは」と考えたのです。
尾形:確かに、昔は台風の時でも水害はめったに起きませんでしたね。
小澤さん:マンホールが吹き飛ぶほど下水道の水が吹き上がるなど、大雨の際は全国各地で水害が起きています。
その原因は、街の雨水処理能力を下げている、アスファルトやコンクリートにあるのではないか。
その疑問が、ドットコン独自の構造を生み出したというわけです。
尾形:とても感動しました…ありがとうございます!
ドットコンの普及で、水害のない未来を築いていきたいですね!
弊社、建機サービスもドットコンの普及に貢献していきます!
―――今回インタビューにご協力いただきました、PUMP MAN(ポンプマン)株式会社の小澤社長、ありがとうございました。
建機サービスでは、今後も弊社に関わる企業様の魅力を伝えるべく、記事や動画を発信し続けます!次回もお楽しみに!
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