クレーン車に革命が起きている!?ブームの先端に取り付ける光学カメラが熱い!

こんにちは。
クレーンの作動油クリーニング、エアーエレメントの洗浄・交換・レンタルなど、クレーンや重機のメンテナンス事業を行っている、株式会社建機サービスです。

さて、最近では「HPで見たのですが…」「YouTubeで見たのですが…」と言う新規のお問い合わせがちょくちょく入るようになりました。
露出の多さって大事ですねっ!

その中でも、今回のお問い合わせはちょっとユニークなものでした。

それは何かと言うと、「弊社が販売している、クレーンの先に付けるブームカメラを紹介してほしい」というもの。ブームカメラを扱っている会社様からのご相談でした。

わお、ブームカメラですよ。

建機サービスのメインは当然の事ながら建機のメンテナンスですが、クレーンを扱う仕事をしている以上は安全性を無視するわけにもいきません。

そして、クレーンの安全性は建機サービスとお付き合いのあるクレーン会社様にとっても重要課題のはず。

というわけで、そのブームカメラとやらを試してみることにしました!

ブームカメラをご紹介いただいたのは、株式会社 ウィンズ・テクノロジー・ジャパン様。

そして、ブームカメラの設置にご協力いただいたのは、建機サービスのお客様でもある黒川重機株式会社様です。

▽動画で見たい方はこちら!▽

クレーン車革命!ワイヤレス光学カメラ
【1】「向こう側が見えない……」クレーンオペレーターの悩み

インタビュアー
尾形さん!今回はブームカメラの紹介ということで、ますます仕事の幅が広がっていますね。
尾形
そうなんだよ。新規のお問い合わせはいつでも嬉しいけど、最近は問い合わせの内容が多岐に渡りすぎてびっくりするよ。
インタビュアー
ブームカメラの存在は知っていましたか?
尾形
もちろん。どういうものかというと、クレーン車のブームの先にカメラを設置して、カメラに映る映像を手元のモニターで見るというものだよ。

尾形
通常のクレーン作業では、自分では見えないような場所に何かを設置したりするときに、無線で外にいる人と連絡を取り合って操縦するんだよね。
でも想像や勘でやる部分もあるから、まぁ、当然のことながら不安はあるわけですよ。
基本的には無線で指示を受けながらクレーン操作をするのですが、指示が曖昧なことも多く、建物の向こう側とかがどうしても見えないから「本当にここでいいのかな」って思いながらオペレーターのみなさんは作業しているようです。
インタビュアー
それが、ブームカメラがあることによって見えるようになるのですね。
尾形
そう。ブームカメラがあることによって、死角が見えるようになる。これが最大のメリットと言えるかな。
実際にモニターを見ると感激しちゃいますよ。ブームが伸びた先の高いところからはっきりと真下が見えるので、鳥になった気分だよ。

クレーン車革命!ワイヤレス光学カメラ
【2】安全性はクレーン会社にとって重要課題

インタビュアー
実際にブームカメラのニーズは増えているのですか?
尾形
そうだと思うよ。例えば車に付けるAIカメラは、ここ数年でものすごく普及してきたよね。危険を感知するとピピピって鳴るのがあるでしょ。あれがそうだよね。

乗用車や商用車で広がってきているということは、より社会で安全性が求められているということだと思うから、その流れでクレーンにも安全性がますます求められるようになってきているのだろうね。

インタビュアー
なるほど。建設業で安全性は永遠のテーマですからね。
尾形
そう。実際に建設業は、他の業界と比較しても事故の発生件数が多く、かつ事故が起きた場合の死亡リスクが高いから、安全対策はまだまだ完全とは言えないんだ。
だから、ブームカメラのようにテクノロジーの力を駆使して安全性を高めるというのは、とてもいいことだと思うよ。
インタビュアー
ですね。安全性が高まると、オペレーターの不安やストレスも軽減されますからね。

クレーン車革命!ワイヤレス光学カメラ
【3】取り付けも楽々。マグネットとブラケットの併用で落下防止

インタビュアー
ブームカメラの性能や取り付け方法を教えてください。
尾形
まず、性能面においてブームカメラの最大の特徴としては、ズームが光学ズームであること。そしてワイヤレスであること。この2点かな。

ズームには光学ズームとデジタルズームがあるんだけど、光学ズームはどこまで拡大しても画素数が落ちないメカニズムだから、細部まではっきりと見えるんだ。

ちなみにデジタルズームだと、拡大すると画素数が荒くなる。スマートフォンで撮影した画像をタッチして拡大するのが、デジタルズームのイメージだよね。

今回のモデルだと30倍までは光学ズームで、さらにデジタルズームで5倍まで拡大することができるから、併用するとMAX150倍になる!これはすごいよね。100mの高さから地面にいる猫まではっきり見えるよ。

インタビュアー
人の目よりも性能いいですね。ワイヤレスというのは?
尾形
カメラが充電式だから、電源コードが必要ないってこと。一回充電すれば最大27時間持つみたいだよ。
もちろんコードを繋いで直接電源をとって使うこともできるけど、27時間も持つのであれば、ワイヤレスで使うほうが現実的かもね。
インタビュアー
ワイヤレスだと、取り付けも簡単そうですね。
尾形
まさに。取り付けはマグネットかブラケットをつけてそこに固定するかのどちらかになるよ。
マグネット式と聞いて心配かもしれないけれど、ネオジム磁石という超強力な磁石を使用しているから、今までで落下したという事例は一件もないみたいだよ。
どちらにしても専門的な知識が一切不要だから、自分たちで簡単に取り付けることができるという優れものってわけ。
インタビュアー
なるほど。自分たちでできるのですね。

クレーン車革命!ワイヤレス光学カメラ
【4】足ペダルで簡単操作、ズームも楽々!

インタビュアー
取り付け後、実際に操作するのはオペレーターになると思うのですが、操作性はどうなんでしょうか?
尾形
操作は主に足のペダルで行うから、オペレーターはいつもの作業をやりながらでもカメラを操作できるんだ。便利でしょ。

インタビュアー
カメラって、ピント合わせとか細かい調整が必要なイメージがあるのですが。
尾形
そこは心配しなくても大丈夫だよ。オートフォーカスだから、少し待てば自動的にピントが合うようになっているんだ。
ピントが合ってから足ペダルで拡大縮小する感じだね。足だけで完結してしまうから、手動でやるクレーン作業の妨げにはならないと思うよ。
インタビュアー
聞けば聞くほど便利そうですね。あえて聞いちゃいますが、これはちょっとどうにもできないんだよね……みたいな難点はありますか?
尾形
いい質問だね。そういうこともきっちりと伝えておかないとね。誤解のないように。

難点は2つ。それはタイムラグと電波の問題。

タイムラグというのは、カメラがリアルタイムで見ている画像と、モニターに写る画像が少しだけ時間がずれてしまうこと。

いわゆる映像の遅延だね。原因というか理由としては、データを受信し、処理し、表示するためにどうしても時間がかかってしまうからで、これは今のところどうしようもできないんだ。

それから電波の問題。

通信はWi-Fiではなく2.4GHzの周波数を利用していて、この周波数は、電子レンジやワイヤレスヘッドホン、コンビニの自動ドアなど、私たちの身のまわりでも広く使われているんだ。

そのため、近くで同じ周波数帯の電波が飛んでいると、混線することがあるんだ。

また、クレーン作業中は手元の人と無線レシーバーで会話をするので、その無線レシーバーの電波が影響して映像が乱れることもあると聞きます。

「電波をもっと強くすれば、映像も途切れずスムーズになるのでは?」と思われがちなんだけど、実はそこに法律の壁があるんだ。

日本では“電波法”という法律によって、国が定めた技術基準を満たした無線機器でないと使用できません。これに違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があるんだ。
(※総務省 電波ポータルサイトより)

その点、弊社が取り扱っているのはすべて技術基準をクリアした商品なので安心してご使用いただけます!

ちなみに、ネットなどで2〜3万円程度で販売されている無線カメラも見かけるけど、本体に「技適マーク」が付いていない商品は技術基準を満たしていない違法な製品である可能性が高いため、注意が必要だよ。

尾形
実は、違法な無線機器によってパトカーや救急車などの緊急車両の無線を妨害してしまったり、GPSの周波数を邪魔して飛行機の位置情報が取得できなくなるなど、運行に支障をきたした事例もあるんだ。

無線は目に見えないものなので、「バレなければ大丈夫」と軽く考える方もいるようですが、実際の電波はかなりシビア。

アンテナの向き一つで通信ができたり、できなかったりするほど、電波は特定の方向にしか飛びません。

つまり逆に言えば、違法な電波の発信源は特定しやすいということ!

総務省の総合通信局には監視課が設けられていて、いわゆる「電波Gメン」と呼ばれる専門の人が電波を監視・取り締まりしています。

うっかり違法な機器を使ってしまって逮捕…なんてことにならないよう、きちんと技術基準を満たした正規品を使うことがとても大切なんだよ。

インタビュアー
なるほど、それは気になるところではありますが、正しい知識で法律を守りながら電波を利用することが大切なんですね。
尾形
もちろん今後はさらに改善されていくとは思いますが、現時点ではこれらを理解したうえで、上手に活用していくことが重要ですね。

クレーン車革命!ワイヤレス光学カメラ
【5】ブームカメラの相談は建機サービスまで!

建機サービスの根底には、クレーンを取り巻く環境を1ミリでも良くしていきたいという思いがあります。

定期的なメンテナンスによってクレーン車を最適な状態に保つのは、クレーン車のパフォーマンスを上げるためでもあり、同時にクレーンオペレーターを事故から守るためでもあります。

そして今回ご紹介したブームカメラの活用を広めたいと思うのも、死角をなくしてクレーンオペレーターのストレスを軽減し、安心安全にクレーン作業をしていただきたいからです。

建設業にとって「安全」は永遠のテーマ。
技術力やスピード、クオリティなども大事ですが、それらはすべて安全の上に成り立っていないと意味がありません。

建機サービスではこれからも建設業の「安全」を守るために役に立つサービス・プロダクトを積極的に紹介していきます。

クレーンメンテナンスやブームカメラの搭載にご興味のある方は、ぜひお気軽に建機サービスまでご相談ください!

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