社内に修理工場を持つクレーン会社!「小川建機」にインタビュー!
株式会社建機サービスでは、クレーン車・建機のオイルクリーニングやエレメントの再利用、板金修理などメンテナンスサービスを提供しています。
全国に様々なお客様がおりますが、今回は自社整備に力を入れるクレーン会社様をご紹介したいと思います。
クレーン車を扱う中でメンテナンスは経営に大きく影響を与える重要な部分ですが、整備を行える人材が少ない現状があります。
経営者様の多くは、オペレーターにメンテナンスを覚えてもらいたいと思っている反面、教育や仕組み作りがなかなか難しいという悩みがあります。
だからこそ、メンテナンスを行う整備担当者の存在について、知ってもらいたいのです。
整備を知ることで、クレーン業界の「かっこよさ」「仕事の楽しさ」に気づいてもらえるきっかけになればと願って、素晴らしい企業の内側をお伝えできればと思っております!
今回は、埼玉県日高市にあります「株式会社小川建機様」を訪問しました!
●なぜ自社でクレーン修理・整備を行うのか?
●自社でクレーン修理・整備をするメリット
●職業の魅力
など、クレーン業界に携わる人には、業界を支える小川建機の活躍ぶりをぜひ知って頂きたいです。
自社でクレーン修理を行う小川建機とは
株式会社小川建機は、自社にクレーンメンテナンス専門のスタッフがいます。
先述したように、業界で見るとクレーンのメンテナンスを行うスタッフは少なくなっているのですが、小川建機では自社のクレーンを自分たちで愛情をもってケアされています。
この日インタビューに伺った時にはエンジンの修理を行っている最中でした。
また、整備のみならず輸送に使用する高床トレーラーの台車まで自社で制作されています。
「自分達で必要なものは自分で作る」という文化が根付いており、他社であれば通常レンタルするような照明器具でさえも自社制作してしまうので驚きです。
重量物を吊り上げる・運ぶ・設置する、小川建機の事業内容
クレーン車による揚重作業を始め、大型の重量物輸送・設置・撤去なども手掛けています。
風力発電のタワーやブレード(羽)、発電ナセル(胴体部分)なども輸送できるトレーラーも保有。舵切りトレーラーは全長32mにもなり、広大な敷地に立ち並ぶ光景は圧巻です!
また、公共工事からジャンボ鯉のぼりの遊泳のイベント行事まで、幅広く地元に貢献されています!
クレーンの台数が多ければそれだけ整備・メンテナンスが重要な役割となってくるわけで、自社で賄うことができれば経費の大幅な抑制に繋がります。
小川建機には21歳でクレーン修理に夢中になっている若きエースもおり、この仕事の楽しさなどを話していただきました。
クレーン車による揚重作業を始め、大型の重量物輸送・設置・撤去なども手掛けています。
風力発電のタワーやブレード(羽)、発電ナセル(胴体部分)なども輸送できるトレーラーも保有。舵切りトレーラーは全長32mにもなり、広大な敷地に立ち並ぶ光景は圧巻です!
また、公共工事からジャンボ鯉のぼりの遊泳のイベント行事まで、幅広く地元に貢献されています!
クレーンの台数が多ければそれだけ整備・メンテナンスが重要な役割となってくるわけで、自社で賄うことができれば経費の大幅な抑制に繋がります。
小川建機には21歳でクレーン修理に夢中になっている若きエースもおり、この仕事の楽しさなどを話していただきました。
クレーン修理の魅力にハマる!入社4年目、21歳の江橋さん
Q.小川建機に入社してからの経歴を聞かせてください
江橋さん:実は、はじめから整備の仕事に就きたかったのではなく、元々は鳶になりたくてこの会社に入社しました。
ですが、当時は年齢が若く18歳以上でないと鳶の現場には出れないということだったので、その間クレーンの整備を勉強して年齢が超えたら鳶になろう!という話でした。
でも待っている間にクレーンに毎日向き合って、整備の仕事を覚えていく中で、どんどんのめり込んでいってしまって。(笑)
面白くて辞められなくなってしまいました。
元々機械をいじったことは全くなくて、知識ゼロの状態でした。
ネジを緩める方向もわからないレベルだったんですよ。(笑)
ただ逆に未経験だったからこそ、知らないことを一つずつ習得していくのが楽しくて、クレーンの各部品の構造なんかも面白かったですし。
後は、楽しく働けているのはやっぱり良い先輩に巡り会えて、支えてもらえてるからですね!
※先輩の本田さんと
Q.今は本田さんと一緒に動くことが多いのですか?
江橋さん:そうです!教えてもらいながら朝から晩まで本田さんの横で作業させてもらっています。
本田さんは神経質で几帳面な人です。
それが仕事に表れていて、人として学ばせてもらっている部分も大きいです。
後輩として嬉しいのは、仕事とプライベートとのオンオフがはっきりしていて、いつも態度を変えずに一定のトーンで関わってくれること。
もしその日の気分で態度が変わってしまうような先輩だったら…接し方を変えないといけないし気を使うから、やっぱり下の人間としては働き辛いと思います。
ここは本田さんや他の先輩たちのおかげで、安心して自分らしく居られる場所です!
Q.クレーンのメンテナンスはかなり知識と経験が必要な仕事だと思います。
先輩の仕事を見ていて感心させられたエピソードはありますか?
江橋さん:本田さんの仕事を見ていると「さすがだなぁ」と思うことはしょっちゅうです!
ずば抜けたセンスのある人だなと感じます。好きこそものの上手なれって言いますけど、本田さんは元々
機械いじりが好きな人なので、やっぱり好きな人がやると違うんですよね〜。
整備技術の応用と、記憶力がピカイチで、例えば過去に似たような事例があった場合に、今回もこの部分が原因になっているんじゃないか、みたいに推測を立てて直していくんですよね。
またその推測が当たってちゃんと直ってしまうので、好きだからこそ記憶の引き出しがどんどん出てきて、応用が利くんだなと。本当に尊敬しています。
これから自分ももっとクレーンやパーツの構造を理解して、一人でも整備できるようになっていきたいですね。油圧や電気配線も、当たり前に触れるように。
それこそ本田さんのように「ここが悪いってことは、この部分・部品が原因なのではないか」と、自分で考えて直していけるようになることが目標です。
とにかく何でも挑戦!現場で培った先輩本田さんの考え方
Q.本田さんはずっとクレーン整備の仕事をしてきたのですか?
本田さん:小川建機に入って10年、会社に入ってからはずっとクレーンの整備を担当しています。
前職ではトラックのドライバーをやっていたので、この仕事は未経験での入社でした。
この工場が学校みたいなもんで、車だと整備の専門学校がありますけど、クレーンはメーカーに行かないと教えてもらえないことも多いんですよね。
自社のクレーンをいじって、メーカーに質問したりアドバイスをもらって、自分で直してみるという繰り返し。そこで経験を積んで覚えてきました。
Q.修理を外部に依頼するのと自社整備では、コストにどれくらい差が出るのでしょうか
本田さん:たとえば起伏シリンダーというパーツがありますが、メーカーだと保証の問題もあってオーバーホールはしてくれないので部品ごと交換になり、大きさによっては何千万円という修理費になることもあります。
それをうちでは自社でバラして、組み直せるのでその差は結構な金額になると思います。
小川建機にはなんでも挑戦してみよう!という文化が受け継がれているんですよね。自社製のトレーラーを作ってしまうくらいですから。
「できないことはない、挑戦してみろ、とりあえずやってみろ」と、整備の分野に限らず、生きていく中での考え方ですね。
Q.金額が金額なだけに、直せた瞬間の嬉しさって…想像しただけでワクワクしますね!
そんな本田さんから見て、整備の楽しさってどんな風に映っていますか?
本田さん:私は元々機械が好きなんですよ。子どもの頃から自転車やバイクをいじるのが好きで、クレーン修理もその延長線上という感じです。
それにクレーンの仕事の魅力っていうのは、これだけ大きな重機が人の知識と経験で成り立っているということです。ここが他の機械と大きく違う点ですね。
大型ダンプやブルドーザーは、AIや自動で動いているものもあるみたいですが、クレーンがAIになる時代っていうのはまだまだ遠いと思います。
なぜならそれだけ作業が複雑だからです。
プログラムでできるような単純なものではないんですよね。修理の仕事も同じ。まだまだ需要が尽きることはないと思いますし、追求し甲斐があります。
Q.自社で整備までできるクレーン会社が少なくなっているそうですが、小川建機さんではオペレーターさんも車両の手入れはしていますか?
本田さん:他の会社のことはわかりませんが、電気関係とかは結構難しいですからね、専門的な知識を持って整備できる人は少ないのかもしれません。エンジンのことだけでなく、油圧も電気も、広範囲に学ぶ必要がありますから。
整備の立場からすると、自分の使う機械には愛着を持ってほしいなぁとは思います。
小川建機のオペレーターは、オイル交換など日頃のメンテナンスは自分達でやってもらっています。
当然最初はできないので、私たちが指導しながら覚えていってもらうのですが。
Q.メンテナンスは大きな故障を未然に防ぐことに繋がると思いますし、それを全国のオペレーターさんにもっと知ってもらいたいんです。
その点で、本田さんからもメッセージをいただけませんでしょうか?
本田さん:そうですね、クレーンオペレーターの方であれば、オイル交換は自分でもできるようになってほしいとは思いますね。
メーカーの指定するオイル交換だけでも最低限やっておけば、エンジンは断然長持ちします。
エンジンの不調って、わかる人なら音だけで異変に気が付けるものなんです。
音や振動、匂いで調子の良い・悪いを感じられるんですけど、人によっては、壊れて止まるまで放置してしまいます。
それぞれが常に気にしていれば、大きな修理費や交換費がかからないし未然に防げるので。ぜひチャレンジしてみていただきたいです!
クレーンのオペレーターさんにもインタビュー!入社4年目で感じるやりがい
お話を伺った門脇さん
Qスバリ!クレーンオペレーターの仕事は楽しいですか?
門脇さん:先輩たちを見ていてもカッコ良くて楽しいです!元々僕は違う仕事をしていたのですが、クレーンの免許を取ってから入社して、憧れが叶ったという嬉しさもあります。
やりがいを感じるのは職人さんが出してくれる指示通りに物を運べたりすると、気持ちいいですね。
初めて4年2ヶ月なので、まだまだ色々と教わっている最中です。
Qオペレーターに求められる要素は何ですか?
門脇さん:現場でのコミュニケーションですかね。
クレーンオペレーターって、現場の色んな職種の人と関わり合いながら進めていく仕事なので「自分の仕事をこなして、はい、終わり」ではないんです。
それが嫌だって人もいるかもしれないですけど、僕は人間同士気を遣い合って助け合いながら働けるのが嬉しいですし、オペレーターをやるのにコミュニケーションは大事な部分じゃないかと思います。
見た目が怖そうな人もいるんですけど(笑)話してみると優しい人ばかりです。
Q会社の好きなところをぜひ教えて下さい!
門脇さん:社員想いな会社という点です。社長の承認が取れれば早い段階で大きいクレーンに挑戦させてくれます。
会社によっては、年功序列があったり修行期間が長かったりとあるようですが、小川建機の場合は段階を踏みながらチャレンジもさせてもらえるので、社員のことを考えてくれてるんだなっていうのが伝わってきますね。
それから先輩方が良い人ばかりなので、小川建機じゃなかったら続かなかったかもしれないなと思うこともあります。
一人ひとりの探求心が会社を支える
現場での取材に温かく応えてくださった方々の人柄が伝わっていましたら幸いです。
小川建機の社内からは、お一人お一人の「前のめりな探求心」を感じました。
クレーンメンテナンスは現場に安全をもたらします。
不調の予兆を見つけ原因を探る、故障を未然に防ぐ終わりない仕事。日々異なる症状やシーンに向き合う飽きの来ない仕事でもあります。
整備士、オペレーターの方々の探求心が、クレーン業界を支える一手になることは間違いありません。
まだまだ「人の手でなければいけない仕事」。
そんな職人たちが、いつまでも輝けるフィールドなのです。
建機サービスの想い
弊社がクレーンのメンテナンスを推進するのには、後世の子どもたちの未来を考え、資源の無駄を可能な限り抑制したいという想いがあります。
資源には限りがあります。
今まで当たり前のように手に入っていた物資が、今後お金を出しても買えなくなる可能性があります。
各国の中でも輸入に大きく頼っている島国の日本で、もっともっと環境に配慮し、資源のロスを無くしていくことはとても大切なことではないでしょうか。
何でも捨てて新しいものに買い換えればいいという考えではなく、再利用できるものはまた使う、壊れたら新品と交換ではなく直して使う、そういったことにクレーン業界全体で関心を高めていけることを願って、今回の小川建機様へのインタビューを依頼させていただきました。
尚、小川建機様では、弊社サービスであるエアーエレメントの洗浄リサイクルを昨年から取り組んでいます。小さいクレーンから550tの大型クレーンまで、使用済みエアーエレメントを廃棄せずに、洗浄再生することで、固定費の削減と、廃棄物が減る事で環境負荷の低減にも取り組む、先進的な会社です。
「クレーン業界って面白い!」
「クレーンの整備って奥が深い!学びたい!」
と、職業に憧れを抱く人を一人でも増やしたいと考えています。
今後も私たちなりの発想で、業界を盛り上げることに貢献していきます!
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